機能性ウレタンプレポリマーの開発
素材
機能性ウレタンプレポリマーとは?
ウレタン樹脂とはポリオールとイソシアネートの反応によるウレタン結合を持つ高分子です。 柔軟性・弾性が高く、耐摩耗性等にも優れたユニークな特性があり、 接着剤・塗料・コーティング剤・合成皮革等、多種多様な分野で私たちの生活を支えております。 また、水やシリコーン整泡剤を添加することで、 ウレタンフォームとして自動車内装材やクッション材・断熱材等としても使用されます。 今回はウレタン樹脂の原料であるウレタンプレポリマーを開発し量産製造まで可能な企業様の事例をご紹介いたします。
メリット
① 廃番品と同等の製品を開発し、少量でも製造可能
昨今、ポリオールメーカー・イソシアネートメーカーでは採算が取れない品番や 原料の調達難による、廃番が相次いでおります。 必要な組成を持つ製品をラボでの少量から開発・製造が可能です。
②現状の工程や条件に合わせた製品の開発が可能
設計から行うため、ポットライフの延長や弾性や硬度等細かく調整が可能です。
③テストから量産まで対応可能
開発・製造だけでなく、量産までのスケールアップのお手伝い及び 量産後の品質管理等全てに対応させていただきます。
ウレタン樹脂受託製造事例のご紹介
[事例]
廃番となったウレタンプレポリマーの代替品の開発・改良 業種:フィルムメーカー 課題:①現行品が廃番となり切替を行わなければならないが国内に同等品がない ②ロールコーターでの塗工だが、反応速度が速いため、廃棄分も多く歩留まりが悪い
[解決策]
現行品から物性は向上し、ポットライフは1.5倍となる改良品を開発し 切替を行うことができました。 コストも現行品と同等に抑えることができ、 ポットライフが延長したことによりロス分が減り、 結果としてコスト低減にもつながりました。
[お客様の声]
ウレタン原料は各社品番統合が進んでおり、代替できる既製品がありませんでしたので、 小ロットから専用品製造いただける業者様は非常に貴重だと思います。 加えて、過去からの課題であった歩留まりの向上もこのタイミングで改善することができ非常に助かりました。
[試作の流れ]
①現行品の代替の場合、少量サンプルをいただき、お解りの範囲の情報と共に組成を分析します。 対象となる製品がなくてもどのような物性が欲しいのか要望をいただければそれに合わせこんだ組成の製品を開発いたします。 ②試作品の評価をお客様で行っていただき、改良点や追加の要望等ありましたら 再度、組成変更等の改良を加えたサンプルを提出いたします。 ③最終的に組成が決まりましたら量産対応に移ります。 ご使用いただく中で改善点がありましたら対応も致しますので、お申し付けください。
【まとめ】
ウレタンプレポリマーをはじめとするウレタン樹脂はメーカーの事業撤退などにより
廃番・統合が進んでおりますが、
そのユニークな物性故に他の系統の製品で代用することが非常に難しい樹脂です。
ウレタン樹脂でお困りごとがありましたらお気軽に是非ご相談ください。