表面処理加工のご紹介 ~粉体塗装~

試作
表面処理加工のご紹介 ~粉体塗装~

重量物や長尺物の塗装でお困りでしたらお任せください!

塗装の種類

粉体塗装)

粉末状の塗料を専用のガンを用いて吐出し、高電圧による印加、帯電し静電気的に付着させます。その後高温の環境化で焼付け、塗料を溶融・硬化させます。

(溶剤塗装)

一般的に有機溶剤の入った液体状の塗料とシンナーを混ぜ合わせて塗装を行います。シンナーを使用することにより、粘度や塗布後の乾燥性をコントロールして塗料を硬化させます。

溶剤塗装との性能・環境的比較

性能

粉体塗装溶剤塗装
膜厚上塗りのみで約60μmの膜厚ポリウレタン塗装の上塗膜厚は25μm程度
※下塗+中塗合わせて60~80μm
外観多少の母材の擦傷や凹凸は塗膜でカバーが可能母材表面の傷は塗装前に研磨必須
(塗装後に傷が浮き出て外観不具合が発生)
耐久性溶剤型ポリウレタン塗装と同等以上紫外線劣化における膜厚減耗においてポリウレタン25μmと比較し優位
エッジ部の性能エッジ部や狭小部のカバー性が良く
耐久性が高い
エッジ部膜厚が薄くなり腐食の原因になりやすい
※塗料の粘度が低い為
輸送取扱い時の傷梱包資材の付着・輸送時の傷が発生しにくい
根拠:焼き付け塗装ならではの硬度
塗装完了後1~2日放置養生が必要がある。
(溶剤型ポリウレタン塗装の場合)

環境

溶剤塗料:有規則に該当する他、シンナー等の危険物にも該当します。

     塗着効率が悪い為、塗料のロスが多く発生します。

粉体塗料:有規則や危険物にも非該当である。

     使用した塗料の再利用(再生パウダー)も可能であるため、排気量削減にもなります。

粉体塗装樹脂の特徴と利点

特徴(データ等)

粉体塗料樹脂(ナイロン11、ナイロン12、エポキシ、エポキシポリエステル、ポリエステル、高耐候性ポリエステル、フッ素)は、熱硬化性粉体塗料となります。

樹脂タイプ特徴デメリット用途
ナイロン11
(ポリアミド11)
融点、吸水性が低い。
耐屈曲疲労性に優れる
耐摩耗性
柔軟性が高い
植物由来で環境に優しい
ナイロン12より高価自動車部品
電子・電気機器部品
スポーツレジャー用品
ナイロン12
(ポリアミド12)
融点、吸水性が低い。
引張応力に優れる。
強い耐性(ひび割れ)
ナイロン11より耐熱性と強度に劣る自動車部品
電子・電気機器部品
スポーツレジャー用品
エポキシ密着・防錆力に優れる
絶縁性
耐薬品性
紫外線で劣化し、
数カ月でチョーキング現象を起こす
水道用鋳鉄管
住宅鉄骨部材
防錆鉄筋
自動車部品
エポキシポリエステル平滑性に優れ
塗料は比較的安価
紫外線で劣化し、
数カ月でチョーキング現象を起こす
鋼製家具
自動車部品
ポリエステル平滑性と耐候性に優れる強アルカリで加水分解する道路資材
(標識・高欄・照明)
フェンス(防風・外構)
配電盤ボックス
家電製品
(冷蔵庫・電子レンジなど)
高耐候性ポリエステル耐候性に優れるポリエステルよりは高価道路資材
フェンス
ビル内外装建材
フッ素ポリエステル耐候性に非常に優れる。
フッ素樹脂より安価
ポリエステルよりは高価道路資材
フェンス
ビル外装建材
フッ素耐候性に非常に優れるポリエステルよりは高価道路資材
フェンス
ビル外装建材

メリット

溶剤塗装と比較して環境対応であり、納期の短縮が見込めます。

唯一のデメリットとしては、設備投資がかかることですが、弊社のパートナー企業に依頼することになりますので、依頼主様への影響はありませんので、ご安心してください。

塗装工程(前処理)

① 基本工程

② 基本工程(鉄材のスケール・黒皮・錆がある場合)

設備

【前処理設備】

■化成処理

 ・クロメート処理

 ・アルカリ脱脂処理

 ・酸洗処理

■ブラスト処理(ドラム、ハンガー)

 ・サンドブラスト

 ・スチールブラスト

【コーティング設備】

■粉体塗装設備

 ・ライン式(流動浸漬、静電)

 ・バッチ式

■その他

 ・メッキライン

 ・アルマイト設備

 ・溶射設備(アーク、ガス、プラズマ)

【検査設備】

■試験機

 ・ピンホールディテクター

 ・カッターガイド(密着性試験)

 ・電磁式膜厚計

 ・光沢度計、色彩計

 ・デュポン式落下衝撃試験機

 ・煮沸試験装置

 ・塩水噴霧試験装置

 ・曲げ加工機

塗装可能なサイズ

(重量物) 最大  3トンまで

(長尺製品)最大 13メートルまで

まとめ

塗装に関するノウハウや樹脂のカラーを含めたレパートリー等、豊富にございます。

サイズが大き過ぎる、重量が重過ぎる等の悩み、内製で行うには管理や初期費用が大変だという方は、

是非、SAKU×SAKUにお任せください。

お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

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