様々な色や模様の布地を加工するため、そのお客様だけのオンリーワン商品が出来上がります。また、思い出が詰まった布地などを再加工する事で、資源の再利用を推進します。

布張り成型について

0.2ｍｍ厚程度の生地を使用し樹脂と一体化させて成形を行います。
綿100％素材が樹脂成分との相性が良く、気泡なく光沢のあるツヤを形成して成形出来ます。

通常の樹脂トレー

綿100％生地

綿100％生地含浸トレー

・他の柄のトレー

原料について

・ペレット：メラミンなどを中心とする熱硬化性樹脂ツヤのある質感を付与することが可能です。

・ＳＭＣ（Sheet Molding Compound）:液状の不飽和ポリエステル樹脂にガラス長繊維の他、
　 添加剤、着色剤を配合したシート状の材料となります。高強度の成形品が製造可能です。

・ＢＭＣ（Bulk Molding Compound）：液状の不飽和ポリエステル樹脂を主成分として熱硬化性成形
　材料を調合し、独自性の高い原料を製造しています。団子状に練った材料を用いて成型を行います。

布張り成型が可能であり、熱硬化時に、配置した表布に樹脂成分が浸透し表面を覆いクリア層を形成することで、表布の生地デザインをそのままにトレー等を成型可能です。

また、食品衛生法及び食品用器具・容器包装のポジティブリストにもマッチした原料の使用、そしてバイオマス原料の開発など、持続可能循環型社会の形成に寄与します。

リサイクル材料使用品

■樹脂材料＋ホタテ貝殻
ホタテの貝殻を10μｍ程度に粉砕し樹脂材料に66％混錬した材料を使用。
外観、質感は通常の樹脂トレーと変わりありません。

プラスチック成型・加工

プラスチック樹脂は、成型時間や圧力は当然の事として、季節や温度の変化でも品質が変化するデリケートな原料です。

直圧成型の自社加工を中心に、射出成型や真空成型、そしてブロー成型などの幅広い
加工技術のノウハウを蓄積し、長年の経験を持つ熟練工の技術により材料ロスの低減を図り、
資源の有効活用を推進します。

①　原料

主原料の液体の不飽和ポリエステル樹脂の他、ガラス繊維や水酸化アルミ、添加剤を配合し混錬を行い、団子状にします。

③　バリ取り・研磨

はみ出た生地や樹脂をカット、バリ取りを行い、研磨して端面を整えます。

⑤　乾燥

80℃の乾燥炉でおよそ10時間感想を行い、樹脂成分を完全硬化、及び塗装の乾燥を行います。

⑦　検品・梱包

肉欠け、生地のシワ、塗装ムラ等の外観不良をチェックし要求に応じて個包装を行い発送します。

製造成型・加工

200℃に加温した金型に生地をセットしその上に材料を投入し、プレス機で加圧し賦形を行い、固化します。

④　塗装

一つ一つ職人の手作業でスプレー塗装を 行います。

⑥シルクスクリーン印刷

刻印や文字デザインなどが彫られた製版をトレーに押し当てて、インクを流しシルクスクリーン印刷を行います。

⑧　出荷

結束バンド、ストレッチフィルムで荷崩れが無い様、出荷梱包を行い、製品保管倉庫で製品群ごとに分けて保管し出荷します。

塗装方法について

多様化するお客様のご要望に対応するため、デジタル化や機械化では決して出来ない、長年の経験を持つ熟練職人の調色技術により、高い美粧性とオリジナリティを実現しています。また、トレイやお皿などにノンスリップ機能を付与するウレタン塗装など、消費者に安心して使って頂くため、高い機能性を実現しています。

木目調のカップ

リサイクルPET樹脂材料とABSを配合した材料を使用しています。
後工程でハケを用いて色のグラデーションを出しつつ塗装する事で木目調の質感を出すことが出来ます。

シルクスクリーン印刷

色鮮やかな印刷と厚みを持たすことが出来る点が特徴で、職人による手作業を活かしつつ、イラストレータやPDFデータを送るだけで製版から印刷まで出来るシステム化を実現しています。

また、印刷対象はプラスチックから木工製品までと幅広く、インク塗料も素地に合わせたインキを多数用意するなど、幅広いニーズに対応しています。

まとめ

昨今、リサイクルを念頭に置いた開発が必須となっております。本成型方法は、材料混錬から成形まで行うことが出来ます。混錬する素材は10μm程度に粉砕し、樹脂基材に混錬することにより、リサイクル材料を高充填した粘度の高い材料で直圧プレスでの成型が可能です。
試作は、35ｋｇ程度から成形可能です。
また、布張り成型以外にも樹脂含浸可能な素材でしたらガラス繊維不織布等の強化繊維での布張り成型の検討が可能ですので、お客様のアイディアを実現すべくご協力させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。